こんにちは。
 今日は帳簿の起源についてのお話です。
 明治時代以降、近代的な納税制度が導入されたようで、明治20年から所得税制度が始まりました。
 それによって、商売する人は帳簿をつけなくてはいけなくなりました。
 それまではどうだったのでしょうか?
 実は江戸時代でも、商売熱心な人たちは「大福帳」というものに債権や債務を記載していたそうです。
 当時から人は商売上の帳簿を非常に重視していたようですね。
 余談ですが、江戸の町は火事が多かったといわれていますが、そんなときは何よりも「大福帳」を油紙に巻いて水がめや井戸に投げ込んでから逃げたと言われています。そうすればたとえ家屋敷が焼けても、商売が続行できるからです。
 取引を書いて残しておくというのは先代からの知恵だったんですね。
